紅葉を訪ねて②


よく雨の降るここ数か月でした。もうだいぶ降っているのだから、休日くらい晴れても良いのに土曜、日曜とこれでもかというほど降り続いたり、週末が終わって月曜日になると、なぜかカラッと晴れたりと。快晴に恵まれた休日もありましたが、そんな日に限って都合がつかなかったりするものです。


そんな雨の日は、写真集や画集を眺めたり映画でも観に行くか、購入していながら聴いていない(封を切っていない)レコードがあったりするので、聴いてのんびり過ごすにかぎります。屋根に当たる雨音は気になりますが。


冬はパソコンが居間にないので、仕事から帰ってくると、わざわざパソコン部屋に暖房を入れて温めるのがめんどうなのと、帰宅後パソコンの電源自体入れるのが億劫で、加齢とともにブログとかネット情報への情熱も希薄になり、正直なところ、世の中の大半のことへの関心がなくなってきているのかもしれません。


この年になって、自己啓発もなければ、習い事も、野心も何もないですし、人と比べたり、競ったりする余裕も興味もなくなりつつあるようです。
思考による独り相撲で構成されているような日常空間というものは、年取って無駄な理屈っぽさや意欲がなくなってくると、おのずと自然体に帰ってゆくのかもしれませんが、無気力とは一線を引いたところで、自分らしい落ち着いた余生を送りたいと思います。


本音を言いますと、次の休みの日に晴れたら、写真のことは忘れてツーリングやドライブ、日帰り温泉にでも行って、単純に寛ぎたいです。
撮影に行くとしても、その時々の気分で行先を決め、静かに出かけて帰ってきますが、思うような写真が撮れなくてもプロセスを楽しめれば良いのかもしれません。


それでも継続は力なり、風景ハンターの如く颯爽と自然の中に繰り出し、自然に溶け込み、無心にシャッターを押しながら自分なりの作品をものにして、額装して玄関にでも飾っておきたいというか、この際、風景乞食でもなんでもいいから、マナーだけは守りつつ、貧欲に撮り続けてなんとか作品に仕上げてみたい。そんなビジョンの間で揺れ動く初老を迎えた年の瀬です。






撮影してから少し日数経過しておりますが、フィルムの取り残しなどあり、現像が後回しになっていました。

白川郷にて。





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ベルビア100